もう春もすぐそこといった季節になって参りました。
小さな作品が次々出来上がってきて、春を感じながらワクワクしております。
作品の表現は皆様に観て頂いて、厳しく批評してもらうまでですが、
截金の腕は上がっているように思います。イヒヒ。
先日は京都一流の飾り紐職人さまに作品に合わせて10点お願いして参りました。
出来上がりが楽しみです。

今日は作品制作の過程について書いてみたいと思います、
作品にはよく白を使うのですがこれが大変手間がいります。
金箔よりプラチナ箔が三倍の手間を要するのですが、
白をのせるのもまた偉く手間がかかります。
白とプラチナセットのものはド偉く手間がかかってると思って下さい。

先ず白を入れる時はイメージとは全く違う汚いムラだらけのベタ塗りから始まるので、
私もそれが最後にはええ風になるか毎回ヒヤヒヤ致します。

塗り出し最初はこんな感じで、(これも既に10回以上は塗ってるかと思います)

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薄く入ります。何故最初からドバっとベタ塗りにしないのか?と疑問かもしれませんが、
そうすると色が上手く木に入りません。馴染まないと言いますか、ムラだらけになり
平たんに均一に綺麗に白無地になりません。ですのでシャバシャバの薄い白をこれですと
100回は塗っているかもしれません。どの作品も同じです。
幾度と塗り重ねて、

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やっと白が入ります。
中は緑に致しました。緑は10回くらいで仕上がっているかもしれません。
中も截金を施しました。それは是非個展に観に来て下さいね。

こちらのお箱はお父様がお着物のお仕事をされてる高校同級生あっちゃんが、
「みまちゃん、ええ感じの箱あったし使えるかと思って」と、
帯揚げと帯締めが入っている古いお箱を譲ってくださったお箱です。
私の母が、「いや!割れてるやん!」と言ってましたが、
私からするとその割れた筋なんかがえ~感じなんや、と思っています。
持ってすぐに破損するような感じではありませんからご心配なく。
立派な職人様にお箱を創って頂く日もそのうち来るかもしれませんが、
こういった年数を重ねて自然に朽ちたものが私の常の原点です。

タイトル  神宿る天空の庭

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 さて、明日はお着物着てある老舗料亭に作品の撮影をさせてもらえるか
資料を持って行ってきます。社長様は今京都にいらっしゃらないとのことで。
取り敢えず私の資料だけでも先に渡しに行ってきます。
怖いです・・・。
きっとお断りされるでしょう。でも、
人生はチャレンジだ!

子供が明日保育園休みだ。
母が見てくれなかったら、子連れで行ってきますわ!
六歳と三歳。
「すぐに戻ってくるからちょっと車で待っててね。」
くらいは出来る歳になって参りました。
子育て戦争も少しづつ落ち着いて来た今日この頃。

頑張ります!

PS 京都で撮影に使えそうなお庭をお持ちのお知り合いがいる方ご一報
   宜しくお願い致します。

               大きな大きな愛を京都岩倉から 截金かーちゃんより