皆様お元気ですか?
今まで個展に来て下さっていた方々の事を想いながら、
そして日々感じる喜びや、
また生きていて受け止めなければいけない現実の悲しみ、
それは主に昔から知る方のご病気や、
また「死」にありますが、
そのような悲しみを感じる中で、
静かに制作しております。

大きな悩みもなく、”普通”の家庭に育ち、
結婚ラッシュ、出産ラッシュを過ぎてきた中で
考えさせられる年齢になってきたのかもしれません。
特に友人の親が次々と天国に召されます。
自分もいつの日か味わうだろうその悲しみは
ズドンと心に残ります。

小さな頃から親しんできた方が認知症に
なられる姿を目の当たりにもします。
それは野草を摘んで花束にして認知症のおばちゃんに持って行ったら
お庭におじちゃんがおられ、(その方のご主人)
私はおじちゃんが育てた沢山の玉ねぎを見つめながら
おっちゃんお料理毎日しているの?っと聞くと、
「あの人はもう何もしないから。」
グッとボロンと出る涙をこらえただお花を渡して帰るのです。

いつも作品はお求めされないのだけれど、
私の個展を楽しみにして毎回必ず来て下さってた方、
「私余命あと三カ月、癌になったの。あなたの作品頂くは。
癌保険が出たの、それで買うわ。」
そんな一言は最後の伊勢丹個展の時でした。
どれにしようかお悩みになられる後ろ姿を
今でも忘れることができません。
出会いは私が原宿の路上で絵葉書を売りながら
截金の個展場所を探していた時の方でした。

また別のお客様息子が亡くなった、作品が欲しい。
深い悲しみの中で何かを思ってご連絡下さったのだと思います。

別のお客様は京都に行くからとお食事に誘って下さり、
楽しい会話の中で息子さまはお元気ですか?と尋ねたら
突然沖縄で事故に会い他界されたと。
私と一歳違うだけでした。

私は今とても幸せに暮らしております。
截金の活動はとても地味で、今は稼ぎもありません。
しかしそれと反比例して子供と家族が充実します。
子供のお友達、自分のお友達が沢山遊びにきてくれる
楽しい生活の中に、
悲しい話もまた現実に起こっています。

こんなことをブログで書くことは嫌で、
色んな楽しいことや悲しいことは事実起きているのだけれど、
浅はかにブログに書いて発信して、制作する生き方が
今の私にはちょっと違うようです。

ひっそりと毎日制作しております。
どうか見守って頂ければ幸いです。
                    
早朝、
静かな時間の中、
みんなの笑顔を表現してみました。
今までありがとう。これからもありがとう。
色んなことを噛みしめながら生きてまいります。

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                                        みまり