截金に使う金箔がなくなりそうなので、今朝から金箔を焼いております。

截金に施す金箔は、一枚に見えて実は一枚ではありません。
焼く前に金箔四枚を重ねて、それを昔のアイロン、いわゆる
コンセントを抜かないと、どこまでも温度が上がっていくアイロンで
金箔を新聞に挟み焼いていきます。白い箔紙が焼いた後には
こんがりきつね色になっているのが目安です。
そうして少し厚みのある金箔を作り、截金という技術で金箔を施します。

15年も前、この作業を最初教えて頂いた時は金箔を4枚重ねる
ことさえが偉く大変でした。金箔の一枚は本当にペラペラです。
風といっても、身動きの風ほどでもチラリ飛んでクシャクシャになって
しまいます。
その4枚重ねる作業を先生はサッササッサとやっておいでになられるので、
自分がやる時に同じように出来るかと思いきや、
簡単そうに見えたあの作業が本当に難しかった事を今でも思い出します。

不器用な私ですから、一つ一つの事を必死でやっていたのが今に至る
ように思います。
スムーズに出来るまでに人一倍お時間かかりまして。。。

今日は子供にアンパンマンのキャラクター弁当という
ものをせがまれ作ってみました。
海苔でアンパンマンの眉毛、目、を切ったのですが、
これもまた不器用な私を偉くてこづらせました。

今流行りのキャラクター弁当。
あれらをスイスイお作りになられてる世間の主婦様たちは截金なんぞ、
ちょっとお習いになられば直ぐに出来るのだろうと思います。

截金出来てもキャラ弁出来ない。

そんな一日の始まりでございます。