今年もあとわずかとなりました。
お掃除をしていましたら、私が25歳の頃単身渡米、ロサンゼルスに
一年間行った時のアルバムが出て来きました。
少し日記のようなものも書いてあり、大変懐かしくなりました。
今思えば、あの頃は本当にまだまだ青くて渋い林檎のようなものでした。
現代のメディアの見える部分だけに影響されたかのように、”若くして截金で
有名になりたい!”という考えが大変強く、作品もまだまだ未熟ではありましたのに、
アメリカンドリームを夢みて、ロサンゼルスに飛び立ちました。
今思い返してもアートで行くにはニューヨークが良かったと思いますが、
友人を頼りに決めたのがロサンゼルスでした。
アメリカで個展をする!と、アートに関して何の情報も調べないまま行ったのです。
行く日も過ぎて、本当にお金がなく、スターバックスを通ったときに試飲させて貰った
小さなカップに入ったキャラメルフラぺチーノの味があまりに美味しくて、
白目むいて後ろに倒れて気絶するかと思ったくらいだったことを覚えています。

行く先々の色んな情報を種に、ロスには、ベニスビーチとサンタモニカというストリートで
アーティストが国からの合法でアートを売ることが出来ることを知ります。
ロスは車がないと非常に不便なところで、友人にある駅まで車で30分送ってもらい、
その駅から3つバスを乗換、片道2時間半掛けて路上アーティストとしてベニスビーチ、サンタモニカに通いました。

その写真の一枚と、若かりしパワーだけに溢れたプライドを散漫に、
写真の下に書いていた内容は

私は截金作品を絶対に路上では売らない。それは私のプライドである。
私のステージは路上ではない。しかしここで私は沢山の人々に出会い、
友人を作った。沢山の人々が私の描いた絵葉書を買ってくれた。
それだけでも十分かもしれない。とても良い経験をしている。

 ほ~~~~。

こんな事を考えていたのですね、10年前の私。
他のページには”辛い 日本に帰りたい。何も上手くいかない”
など辛い経験が走り書きで書かれていました。

今は作品をお求め頂いた皆様のために、なんとか截金作家として
名前を残さねば、という使命的なものはありますが、有名などは
どうでも結構でございます。良い作品が創れていれば、そんなものは
あとからついてくるであろうと思っております。

単身渡米や沖縄八重山に流木を一人で拾いに行ったり、
自由に身軽にどこでも行けていたあの頃。。。気も大変キツイ女の子でした。
一人旅しても全然モテやしまへん。

今は体重が61キロにもなって、お腹の赤ちゃんとドスコイ、
重い身体と自由の利かない人生をまた昔とは違う形で截金に
励んでいます。そして創っていれば自分から動かなくても
個展の依頼をして頂けるようになっています。海外からも
わずかながら待って頂いてるようなこともあります。

10年で積み上げてきたこと。
掃除の合間にみつけたアルバムでちょっと振り返りました。

30代後半の人生もこれまた楽しみです。
しかし主婦たちに言われるのです。
2人子供と個展、どうやってやるの~。大変やで~。

母は強し。なんとかやるぞ!

寒くなってきました。皆様御身体ご自愛下さい。
素敵な年明けになりますように。

それではまた来年、こちらでお会いしましょう。

                感謝  安川幸聖理