先週、いつも応援して下さってる方からお怒りのメールが届きました。
京都人を許さない、なんて小さい人間の集まりなんだ、と。

ションボリ。。。

問題の五山の送り火。
結局問題が二転三転して、私も最終的には
恥ずかしいなぁと感じたのが正直な気持ちです。
そんな問題の五山の送り火を見た昨日、やっぱりええもんですのに、
これから先、喜んで貰えない人がいるのかと思うと残念でした。

この事について母に言いましたら、
「そうや、京都人はほんまイケずたらしいてかなん、
口はほんまに上手にいわはるけどな」と
言っていました。

父は一代目で宮絵師をしておりますから、代々伝わる
老舗の集まる京都ではなかなかの苦労が今尚あるようです。
「京都はほんまにいいところで大好きやけど、
仕事するには嫌なところや」
これが父が常に言うてることです。

父母揃って京都生まれの京都育ち。
それでも感じる京都のシタタカさ。

何年も前にあるギャラリーのオーナーが、
「京都人は買わへん。目利きがあって、口達者、
もの凄い色々ウンチクだけ言うて帰らはる」

お金のなかなか動かないのが京都のようで・・・。

旦那様もまた去年から似顔絵店舗を京都に構えやっておりますが、
京都人には最初は相当戸惑ったようです。
東京の三年間では絶対になかった、
京都人は値切る値切る。値切ってなんぼのオンパレードでして。
アーティストへのリスペクトなんぞ全くないような京都人。

ほんますいません。。。

よく聞きますのが、
持ってるのに使わないのが京都人。

ドヨーン。

多分ビンゴで当たりでしょう。

アメリカ時代に世界中の人を描いて来た旦那様が言いますのが、
一番苦労するのがインド人で、
京都人は二位だ、と言うております。

ギリギリで京都人のまだ上がいるようで。

京都で店舗を構えた当初のこんな旦那様のエピソード。

2000円の似顔絵に、500円でしかやりたくない。
しかも二人描いて欲しいと言うお客様。
あまりにしつこく値切るので、500円とはいきませんでしたが、
破格のお値段で描いてさしあげたそうです。
すると最後のお支払いに一万円を差し出して来たお客様。

温厚で365日笑ってるような旦那様ですが、さすがに心が
凍りついたようでした。

今回の震災で東京から我が家に避難して来た友人が
私に言った言葉、

「京都はもの凄く愛想の良いお店と、
もの凄く愛想の悪いお店が極端ね、
そして東京人だと分かるとひる返して急に態度が悪くなる」

「あれどうして?」

と聞かれ、応えに困りました。。。

しかし40年の実家生活を捨ててこの震災で千葉から
京都にやってきた友人は

「京都人は御洒落」

と言うと、
ファッションに関して無頓着の旦那様でさえ、

「そう、京都人は何か違う」

と言うていました。

これはなんだかちょっと嬉しくなりました。

京都は多分御洒落、
「粋」なところだと思います。
そして悲しいかな、きっとプライドの高いところもあると思います。

でも私は京都人。京都が大好き。
幸運にも私は留学や単身渡米の経験をし、旦那様は韓国人。
留学時代に色んな国の人や、日本の色んなところに住む友人達と出会い、
少しは視野も広がりました。
一つ思うことは、
あんまりプライド高く生きても誰のためにもならへん、と思うことです。

プライドは捨てて生きていきましょう。

そう思う京おばさん。

写真は数年前から地味に進めている作品です。
良い作品に仕上げてコンペに出したいと思っております。